もっと、キスして
*RIN'S SIDE*



「…?」



どこかわからない場所で目が覚めた。


不思議と、怖くはなかった。


この手の恐怖にちょっとなれたのかもしれない。


あの人のせいで。



そう考えればあれも列記とした躾だったのか?



「目、覚めたか。」



ところでどうやら、いまはそんなことを考えている場合じゃないらしい。



「なに?だれ?どこ?」



「よくしゃべるなお前。」



「いや、今の状況あんま理解できてないんだけどなにこれ。」



「お前のことをな、好きにしていいって言われてるんだ。」



ようやく、私の脳が危険を察知したように感じた。




「だれから。」




少し間をあけた男は、信じられない言葉を放った。





「……桐谷龍青。」




…は?



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