もっと、キスして




「つまり、ちのちゃんの話をまとめると?


昨日凛は担任の先生に頼まれて日直の仕事をしてておそらく教室には一人で残ってた。


ちのちゃんはこの前の自分のこともあって

凛が一人なのは不安だったからずっとメールしてた。


6時30分に終わったって連絡が来て、


6時48分にいまから学校でるね、で終わってるのか。」



「そう!泰成くんすごい!」


「まとめただけね。


…龍。」


「…殺すか。」


「目星あるの?」



「ねえ。」



漠然と、怒りだけが残った。


なんで凛ばっかこんな目にあってんだ。


親父さんは今刑務所の中だろうから、まずあのひとってことはねえ。



それだけで幾分か救われた。


その反面、怒りを抑えることができなかった。


なんで俺はいつも守ってやれねえのか。


いまもどこかでおびえてるあいつのことを考えると、


居ても立っても居られなかった。



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