もっと、キスして



「いいんですか…?」


「別に俺らの席って決まってるわけじゃないってさっき言ったろ?」


桐谷先輩への問いかけに答えたのは大貴で。

ちのの頭をなでながら答えている。


「じゃ、じゃあ…一緒に食べたいんだけど…。」


「龍の言葉って足りないよな。俺らもそのつもりだし。」



あれ…?なんか…。

ちのと大貴いい感じじゃない…?



「ほんとに?やった…!

凛っ、いいでしょ?」


「なんで私の許可がいるの。」


「凛とも一緒に食べたいの!」


「ふふっ、いいよ。私もちのと一緒のお昼楽しいし。」



嬉しそうに笑うちの見てダメって言えるほど神経ずぶとくないよ。


食堂に入ってきたときも思ったけど、

この人たちこの学校の生徒にしては別に派手にしとけばいいみたいな考えはしてなさそうで、

見た目の派手さから言ったらほんと一般人寄りだけど。


放ってるオーラが全然違う。


全身で、俺らがここのトップだって言ってる。


そんな人たちとお昼ともにして、なんか起きなきゃいいけど。


特にちのとかそういうのに繊細そうだし。


しばらくは周り警戒してたほうがいいよね。



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