もっと、キスして



その日もいつも通り。

朝、ちのにおはようって言って、龍青たちとご飯を食べる。


「凛っ、早く食堂行こっ。」


「そんな焦んなくても。」


ちのは最近お昼がすっかり楽しみらしい。

原因は多分大貴だな。


そんなちのが可愛くて私も自然と笑顔がこぼれた。


食堂につくと、今日は3人の方が早くて。


泰成が私たちの名前を呼んで大きく手を振る。



1ヶ月経っても周りからの好奇の視線には慣れない。


「やっぱ黒髪いいよな〜」

「茶髪も可愛い〜」

「俺も茶髪派〜っ」

「黒髪だろお前ら何言ってんだ!」

「おいでかい声出すなPolarisの女だぞ殺されんぞ。」



男子たちの会話はそんなものばっかで。ほんとに吐き気がする。


「凛が弁当じゃないなんて珍しいな。」


「昨日龍青の家泊まったから。」


大貴にそう返すとちのが大きな声を出した。



「そうなのっ!?」


「うん。そんなビックリする?」


聞いてなかったんだもん〜なんて可愛く膨れるちの。


「ヤッた?」


「ばーか。」


私と泰成の絡みを龍青は黙って見てる。


大貴は微妙な表情だったけど、なんかびっくりしてる気がする。


「凛たちも大貴のバースデーパーティー来るんだろ?」


突然そんなことを言い出す泰成。


バースデーパーティー?



「バースデーパーティー?大ちゃんの?」


「あ、まだ知らなかったの?てっきり言ってるものだと思い込んでた。」


「ていうか泰成は言ってないのにかってに龍引き連れて上がり込んでくるだけだろ。」


「恒例行事じゃん。」


泰成のと大貴のやりとりにおいていかれるちの。


私と龍青は黙って学食を食べる。


今日ラーメンだから喋ってる暇ないし。


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