もっと、キスして

*RIN’S SIDE*


5日目。


あの人に酒と煙草を買ってこいと言われて近くのコンビニへ向かう。


中学生の頃から身長のせいもあってか高校生に間違われてた私は、高校生になったいまでは普通にコンビニでお酒も煙草も買えた。


ましてこんな昼間からこのコンビニくる学生なんてそんないないから疑われもしない。


もし買えなかったら自分のバイト先まで行けばいい話だし。


そこで、龍青に会った。


ずっと、会いたかった。


一昨日見たとき、なんど助けてって言いそうになったか。


なんでこんな時間にここにいるの。

学校抜けてきたのかな。


あの人は今パチンコ店に行ってて家をあけてるから、しばらくは帰ってこないはずだ。


「龍青、ちょっと来て。」


そう言うと私は1度腕から離された手を握り、家の前の公園に連れていった。


「龍青、抱きしめて。」


強く、強く。ぎゅってして。


龍青は少し躊躇って。


だから私から抱きついた。


正直、もう限界だった。


いつ死んでもおかしくなかった。


何度刃物を向けられたか分かんなかった。



龍青は、私に答えるようにそっと、でも強く抱きしめてくれた。



龍青たちが来た日は何かバラしたのかって、

沢山殴られて、蹴られて。首を絞められた。


お風呂に顔を沈められて、気絶寸前で息を吸わされて、またつけられて。


毎日、朝から晩まで、犯される。

危険日とかそうじゃないとか関係ない。昔からそう。


殴られながら、首を絞められながら、刃物を首に当てながら。


気絶したって許してくれない。


もうやめてって声は、届かない。


逃げようとはしても、逃げられない。


そんな人でも、私のたった1人のお父さんだから。


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