もっと、キスして


「瀬尾、ちょっとついてきてくんね?」


「…は?」


教室、さっきまで誰もいなかったのに。


どこかで見たことあるような男子が数人。


でも多分私のクラスじゃない。


さすがにクラスメイトの顔ぐらいはもう覚えてる。




「誰。」


「話あるから取り敢えずついてこい。」


「行くと思ってそれ言ってんの?」


「ああ。」



行くわけないでしょ。


倉本ちゃんに渡すものとカバンを持って教室を出る。



「おいどこ行くんだよ。」


「帰るんだけど。邪魔だし。」



カバンで目の前の男のみぞおちを殴る。



「ってえ…っ」


怯んだ瞬間に教室を飛び出す。


これでも身を守るための護身術とか少しだけ知ってるし。


運動もできない方じゃない。



「倉本ちゃんっ。頼まれてたやつ出来たよ。」



職員室にノックもなしで入って倉本ちゃんに渡す。



「さんきゅぅ。これで明日授業できるわー。」


「それはよかった。

どうせ誰も聞いてないだろうけどね。」


「お前と篠宮は聞いてくれてるよきっと。」


「あ~、おやすみなさい。」



ちょっと先生と話してれば男子を巻けると思ったのが間違いだった。
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