もっと、キスして


その3日後。


「じゃあ凛帰るね!」


結局ちのは事件があったあの日に大貴に何があったのか打ち明けた。

思い出すのが怖いから私もそばにいて欲しいと言われてちのからあの放課後のことをもう一度聞いた。


それを聞いた大貴はもちろんブチ切れて。


それからしばらくは大貴がこの教室まで迎えに来て、大貴がちのを家まで送るっていう約束をしたらしい。



「うん。お幸せに。」



結婚する友達を見送るかのようなセリフで毎日ちのを見送る。



ちのと放課後話せないのは寂しいけど、女の私よりも大貴がいた方がよっぽどちのを守ってあげられる。


しかも私は意図的じゃなくても頬を撫でられるだけで動けなくなる。


何かあった時、私じゃ何も出来ないのも事実だ。


「はー、やっと終わった。」


今日はバイトがたまたま休みで、倉本ちゃんに頼まれた仕事もあって。


その仕事を済ませたときにはもう教室に残ってるのは1人だった。



後から考えればこの時の状況は私にとって最悪なコンディションだったと思う。


< 96 / 187 >

この作品をシェア

pagetop