もっと、キスして
*CHINO’S SIDE*


「凛が、いない…。」


いまの私の精神状態だともうそれだけで泣きそうになる。

この前のことでなんだか疑心暗鬼になっていたわたしは、

もはや誰のことも信じる気になれなかった。


Polaris と凛を除いて。



ふと私の頭に桐谷先輩の顔が浮かんだ。

わたしはよく天然だといわれるけれど、

気付くところはちゃんと気づく、と自分では思ってる。


Polaris は比較的みんな凛と仲がいいけど、

本当に凛が心から信頼して頼りにしているのは桐谷先輩だけなんだと思う。


悲しいけど。


今までに何回かそれを経験してきたからなんとなくわかる。



「桐谷先輩に伝えなくちゃ…。」


本能がそう感じていた。


凛の身に、何か危険が迫ってると。




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