輪廻屋物語
土「あ?今は、文久三年、ついでに言うと師走だもうすぐ大晦日だ。」

水「え?・・・。」

土「質問に答えてやったんだ、お前も俺の質問に答えろよ?
お前の名前はなんだ?そして何者だ?」

水「俺は紅雷夜水朱鷺。十七歳さ。」

何故か、するりと本名と年齢が口から出た。

土「で?龍馬と小五郎との関係は?」

水「かけがえのない、友人さ。」

土「そうか、じゃあ、坂本と桂の居場所を吐け。」

水「知らない。」


土「そうか。なら・・・。」

カチッと鯉口を切る音がして、シャっと刀が抜かれた音がした。

土「力づく・・・と、行こうか。」

ザクッ

俺は自分の腕から血が舞出るのが分かった。

そして、これが苦痛の時間の始まりだった。
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