桜道【実話】
『風邪ひどいのか?』



【ズキッ!

ぁぁ…そんな…優しくし

ないで…ょ…ぉ…】



『タバサの家誰もいない

んだろ?平気か?

何か必要な物あるなら買

って行くぞ?』



【もういい…ょ…ズキン】



あたしには

何も知らないナオの

優しさが辛過ぎる。



『タバサ?

じゃあ適当に買って行く

から!それまでゆっくり

寝てろよ?』




ねぇナオ…

本当に気付かないの?



あたし変じゃない?



あたしおかしくない?



【もっと…もっと

わかって…ょ…グスン】



あたしは

ナオの優しい言葉と

鈍感な態度に

イライラさせられる。





《ナオ…別れよ…》




口にする事はないと

思っていた別れの言葉。




あたしは

突然告げた――――





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