桜道【実話】
「じゃあね~」


雛達とバイバイをした。



『じゃあ

タバサの家に行くか~』


《えっ?なんで?》


『俺達の事、わかっても

らわないとな~赤ちゃん

も産まれるんだし!』



【ぁ…ズッキン!!】



ナオの笑顔が

あたしを悲しくさせる。



車はスピードをあげて

あたしの

家に向かっていた。



【ぁぁ…言わなきゃ

早く言わなきゃ…着い

ちゃうょ…ドクン…ドクン】



あたしは

なかなか言い出せない。



『タバサどうした?

気分悪いか?!』


《あっ…ううん大丈夫!

ぁ…あのね…》


『どした?』


《ぁ…赤ちゃん…》




【ドックン!ドックン!

ドックン!ドクドクッ

心臓が苦しい…死んじゃ

い…そう…ドクン!!】



あたしの

心臓が限界に達している。



『ん??』


ナオが

あたしを見る。


《赤ちゃん…グスッ

赤ちゃん…もう…ね…

いない…の…グスン…》




あたしはナオに

悲しみの

報告をした――――




< 142 / 158 >

この作品をシェア

pagetop