悪魔に取り憑かれました。
「おはよー…ってあんた、またジャージ!?」


顔をしかめるミユちゃんに、えへへと返す。



「白金先輩もジャージだよ。おろそい」

「あ、真珠も白金先輩と一緒だったの?」


ミユちゃんと話していると、リナちゃんが入ってきた。



「え?なんで?」


「だって、白金先輩と転校生の黒川先輩が二人で登校してて、すごい絵になってたってみんな話してるよ?」


……あの、私も絵の一部に入ってたはずなんですけど……。



完全にみんなの目には映ってなかったみたいだ。



「黒川先輩ってそんなにキレイなの?」


「うん、昨日見たけどすごい美人だったよ!足が長くてさあ…」



なんとなく聞くのが嫌で、自分の席に戻った。


外は相変わらず雨だ。



ダイヤはまたどこか行ったみたい。



「はあ…」


ため息をついて、頬杖をついた。



「真珠」

「わっ!」


声をかけられて、振り向くと………。



「サファイア!」


「久しぶりですね」



サファイアが立っていた。


教室に天使。



…合わないなあ。



「…何笑ってるんですか?」


「…べつに」


「今日はあなたに警告しにきました」



…警告?


なんのことだろう?
< 118 / 228 >

この作品をシェア

pagetop