悪魔に取り憑かれました。
「もう本当ははっきりしてるんでしょう?自分の気持ちは」

「…」

「純の告白にうなずけば、きっと幸せにしてくれるでしょう。しかし、心を偽ることなんてできませんよね」

「…うん」


サファイアはゆっくり離れた。


「後悔することもあるかもしれません。でも、恥じることなんてありません。自分で決めた道なんだから。堂々とすればいいんです。ダイヤのようにね」


サファイアは微笑んだ。


「では、また」


そう言って、サファイアはいなくなった。

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