悪魔に取り憑かれました。
授業が終わった。


一人で学校を出た。


あのあとすぐ授業に戻ったけど、集中できなかった。


これからどうしよう。

ダイヤにまた会えることがあるのかな?


ダイヤがまた元気になってくれたらいいのに。



明日、白金先輩に会ったら、自分の気持ちを正直に話そう。



…でも、だからってダイヤと両想い、ってわけじゃないよね。



ダイヤは私のことずっと守ってくれてたけど、私が好きだからってわけじゃない。

ダイヤにとったら、私は子どもだもん。


恋愛対象にはならないんだろうな。


それでも……


やっぱり私の気持ちは変わらない。



そんなことを考えながら、あっという間に家に着いた。

玄関のドアに手をかけたとき……。


ふわり。


黒い羽根が舞い降りてきた。



「!?」


思わず空を見上げる。



「真珠!!!」

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