悪魔に取り憑かれました。
ピピピピピ。



目覚まし時計の音で目を覚ます。


ゆっくり起き上がってあくびをした。



「ふあー…」


「でけー口」



!?


この声は…!



声の方を見ると、ダイヤが立っていた。



「ダイヤ!」


「なに、このデカイ紙」



床を見ると、ダイヤが魔法陣の紙を堂々と踏んづけていた。


このやろう……!



でも、チャンスだ!



私は枕元にあった本を手に取り、しおりを挟んだ部分を開いた。



「?真珠?」



そして、息継ぎなしに一気に読み上げた。



「テケコトエネソソヌムユヌコソホオオケシハリチヤ」


「!?」



魔法陣が赤く光る。



そして、光の鎖のようなものが何本か生えてきて、ダイヤに絡みついた。



「なんだこれ!おい!真珠!」



鎖はダイヤの翼にも絡みつく。


手足の自由も奪った。



私は黙って見つめていた。



「しん…じゅ……」



ダイヤはその場に倒れて、動かなくなった。
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