悪魔に取り憑かれました。
「…ダイヤ?」



呼びかけても反応はない。



恐る恐る顔を見ると…眠っているように目をつむっている。



…ダイヤ、このまま死んじゃうのかな……?



そう思った瞬間、胸がザワザワっとなる。



ダイヤが死ぬ?


そんな………!?



…いや、よく考えて。


ダイヤは悪魔だよ?



人を不幸にする悪魔なんだよ?


そんなのいないほうがいいに決まってるよね?



そうだ、私は間違ってない。



そう自分に言い聞かせて、急いで着替え、ダイヤの方を見ないで部屋を出た。
< 59 / 228 >

この作品をシェア

pagetop