俺様男に効くクスリ
生徒会室に戻ると、相変わらずあの二人はニヤニヤとオレを見る。
だから二人でやると気持ちわりーんだよ!
「一花ぁ、さっき生活委員と保健委員と学習委員と体育委員と…その他いろいろな所から集計戻ってきたよ」
「えーっ、そうなのぉ…?」
千香の言葉に、一花が眉を下げる。
なぜなら、その集計をまとめるのは一花の仕事であり、締め切りが今日だからで。
って、なんでそんなに一度にまとめて戻ってくるんだ?
日にち的には余裕あっただろ!
「どぉしよう…間に合わないかもしれない」
「かもじゃねえ!お前がやって間に合うわけねーだろ!貸せ!」
オレは一花の手にあった集計の束をパソコンの横に置いて、素早くまとめの書類を作り始めた。
オレがやって二時間てとこか…、一花がやれば一日でも終わるわけねぇ。
そんなオレを
横から一花がじっと伺う。
「なんだよ」
「いっちゃん優しぃ…」
そうじゃねーだろ!