最後の夏休み~運命の日まで~
「ねぇ・・・ねぇ・・・」

「起きた!ゆき大丈夫?」

「なんかもの凄いうなされてたから。」

かなこちゃんの心配がホッとするような、ゾッとするような気がしたが。

かなこちゃんが今ここにいることだけは唯一の救いとなった。

「わわっ、ゆき大丈夫?」

私は泣いていたみたいだ。
かなこちゃんが涙をぬぐってくれた。

「何かあったの?」

「…こわいの」

「何が?」

「わからない…」

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