最後の夏休み～運命の日まで～

私は驚きを隠せなかった。
いつから、私は慎也君の彼女になったのか。

なんでかなこちゃんじゃなくて私なのか。

「どうしたの？そんな顔をして」

かなこちゃんが私の顔をのぞき込んできた。

「いつから、私は慎也君の彼女になったの？」

「いつからって、花火大会の日だよ！」

「ごめん。私花火大会の記憶がなくなってるんだよね。」

「カレカノになって興奮しすぎたか
。」

私はあまり納得してはいないが
かなこちゃんを心配させたくない。

「そうかもしれない。」

「そうか、そうか、」

「というかさ！いつまで慎也君待たせるの！はやくドア開けてあげよ！」

「お迎えにいこっか。」