お金持ちなんて大嫌い!
ま、わたしはこんなチャラチャラしただけの能なしなヤツ、まーったく興味なんてないけど。


「香菜、行こっ」


そう言って、ヤツのグループの前を堂々と横切る。


「あ、結衣子、待ってよ〜」


そう香菜はわたしに懇願するけれど、わたしは歩くスピードを弱めなかった。


ーパシッ






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