Polaris

そんな私のメールの返事は、やはりすぐに帰ってきた。


《冗談なんかじゃないよ。見たことはないけど、可愛いでしょ。絶対。 キョンキョンは、きっとスタイルも良くて、髪は黒髪ロングなんだろうな〜。 どう? 当たってる?》


返事を見た瞬間、私の胸はドキッとした。

ただの偶然だとは思うけれど、イツキの言うとおり私の髪は黒髪でロング。そして、自分で言うのは何だけれど、スタイルも決して悪くはない。

まあ、でも、偶然は偶然。全然このくらいなら勘で当たる。


《当たってはいるけど、たまたまでしょ。ロングで黒い髪の子なんてたくさんいるよ》


……送信。

メールを送り、携帯を握りしめたままで天井を見つめて、ぼうっとする。すると、また返事はすぐにやって来た。


《じゃあ、もっと当てちゃおうか? 化粧は殆どしてなくて、肌は白い。可愛いというよりは、綺麗系でしょ? ……って、これ当たってたら凄いよね(笑)》


イツキから返ってきた返事を見て、また私の胸は大きく跳ねる。

これは……ハズレではない。寧ろ、当たっていると思う。


画面越しに私の姿が見えているのだろうか、なんて有り得ないことを考えてしまう程に私の容姿を当ててくるイツキ。

そんなイツキは、一体どんな顔で、どんな声で、どんな服を着ているのだろう……。


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