男な女と女な男
「全く…あんな軽そうな奴のどこがいいんだかあたしにはさっぱりだね。」

興味なさげにため息をついて拓也を見る。

「え~,顔はいいと思うけどなぁ。まっ,秀が一番だけど♪」

樹里と正反対に興味津々な様子で見る瑠実。

「あいつならよっぽど輝の方がいい!!」

そう言い切って輝の肩に手をまわす樹里。

「えっ!!あっ,ありがとう。」

少し照れくさそうにお礼を言う輝。

「あたしは秀が一番だも~ん♪ちょっと秀のところ行ってくるね。」

瑠実は幸せそうに笑いながら手を振り教室をでで行った。



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