男な女と女な男
拓也と樹里が来たのは河原。

「で?何であんなとこで初日から他校の奴と喧嘩してんだよ。」

「アイツら…バカにしたんや。」

「お前を?」

「あぁ。関西やからてバカにしたんや。それは故郷をけなされたんと同じや。許せるわけないやろ。」

悔しそうに河に向かって石を投げる拓也。

「確かにバカにされて殴りたくなるのは分かるけど,暴力は止めとけ。」

「暴力なんか俺もふりたないわ。」

「なら,大丈夫だな。初日から問題起こすなよな。」

立ち上がり河に向かって樹里も石を投げる。

「なぁ,自分桐本何て言うん?」

「樹里。桐本樹里。」

「へぇ~…初対面やのにあんなんした俺の事嫌いちゃうん?」
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