男な女と女な男
ゴホッ!!


輝は秀の直球の言葉に驚きジュースが器官に詰まりむせる。


「ゴホッ…ゴホッ!。」

「おい,大丈夫か?!」

「うっうん。大丈夫。びっくりしたぁ…。」

輝はホッと胸を撫で下ろす。
それを見て秀はもう一度聞いた。

「樹里が好きだろ?」

「どうしてそう思うの??」

輝は少し考え聞き返す。

「瑞樹と同じ目で樹里を見てっから。」

「…それはつまり?」

「瑞樹は樹里が好きって事だ。」

で,お前はどうなわけ?と,真顔で聞く秀。

「…どうって言われると…分からない。けど…」

「けど??」

「好きか嫌いどっちかで分けるなら…好きなんだと思う。」

真顔で聞いてくる秀に対し真顔で言い返す輝。

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