男な女と女な男
「べっ..別に..。」

樹里は無意識に目を逸らした。
それを拓也は見逃さなかった。

「なんや~。城野やねんな。そや.俺おごったるさかい.そこの店入ろーや。」

「わかったよ..。」

樹里は仕方なく前を歩く拓也の後ろをついていく。




「で...。樹里はどないしたん??」

店に入って座れば早速質問する拓也。

「早速かよ。」

「当たり前やん♪俺のおごりやで???」

「頼んだ覚えはねぇ。」

「まぁまぁ。一人で考えるよりはマシかもしれへんやろ。」

「お前に言ってもなぁ…一緒の気がする。」

冷めた目で拓也を見る。


「何や酷いなぁ。話してみな分からんで??」

「…。はぁ。分かった。」

またも.樹里は拓也に負け.あった事を話す。





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