男な女と女な男
「なんなんだよっ…!」
樹里は,自分のもやもやした感情が何なのか全くわからなかった。
無性にその場に居るのが嫌になり走って急いで立ち去った。
一方の輝は瑠実に相談を持ちかけていた。
もちろん樹里の事について。
「で…輝くんはどうしたいわけ??」
「…前みたいに仲良くしたい。」
「じゃぁ普通に樹里に話かけてみなよ。」
「なんか…意識して話せなくなるんだよね…。」
ポリポリと頭を掻きながら言う輝。
「でも話さないと!!男でしょ!?樹里の事好きならもっとしっかりしないと!!」
瑠実はあまりに女々しい輝に渇を入れるように強めの口調で言う。