Ri.Night Ⅴ ~Final~【全完結】
「……充、関西に戻るらしい」
「え?」
関西に戻る?
「なんで!?今回の事があったから!?」
そりゃ充くんのした事は良くなかったかもしれないけど、そんな事したら遥香さんが……。
「元々こっちに戻ってきてた訳じゃなかったんだよ」
「……え?どういうこと?」
「お前が鳳凰妃になる事を聞いてシン──否、河上の家に来たらしい」
「シンの家に!?」
そう言えば言ってたっけ。充くんとシンは従兄弟だって。
「夏休みの間に遥香を鳳凰妃にするつもりだったんだろ」
「……そう、だったんだ……」
遥香さんを鳳凰妃にする為だけにこっちに戻ってきた充くん。
どんな結果になったとしても関西に戻るつもりだったんだ。
「遥香さん、寂しいだろうね……」
充くんにとって遥香さんが特別な存在だったように、遥香さんにとっても充くんは特別な存在だったに違いない。
あたしには分からない、二人だけの特別な絆というものが感じ取れたから。