Ri.Night Ⅴ ~Final~【全完結】
「あのな、」
「あの!俺が言ってもいいですか!?」
「へ?」
煌の言葉を遮ったのは鳳皇幹部の直ぐ後ろに居た冬吾くんで。冬吾くんは煌と目が合うと「お願いします!」と勢いよく頭を下げた。
それを見た煌は十夜に視線を流した後、鳳皇幹部、そして獅鷹幹部へと移し、小さく頷いて「そうだな」と冬吾くんに発言権を譲った。
「凛音ちゃん」
改まった様子であたしに向き直る冬吾くん。
何を言われるんだろうと、妙な緊張感があたしを覆う。
「鳳皇の次期総長になって下さい!」
「…………へ?」
まるでプロポーズを申し込むような口調で勢いよく頭を下げた冬吾くんに、思わず素っ頓狂な声が零れ落ちた。
そして、直ぐに言われたばかりの言葉を頭の中で反芻させる。
じき、そうちょう?
兵隊さんのように綺麗なお辞儀をしている冬吾くんの頭のてっぺんを見ながら考える。
じき、そうちょう。じき、そうちょう……
じき……って、
「次期総長!?」