Ri.Night Ⅴ ~Final~【全完結】
冬吾くんは──ううん、皆は、あたしが白狼の事を引き摺ってる事気付いてたんだ。だから敢えて口にしてくれた。
気にしなくていいって、あたしに伝える為に。
「俺達言ったんだぜ?護るだけなら別に今のままでいいじゃねぇかって」
……確かにそうだ。護るだけなら鳳凰妃のままでいい。別に総長にならなくても……。
「でも、コイツ等は鳳凰妃より総長がいいって言い張ったんだよ。お前が戻って直ぐ頼みに来たんだぜ?」
「戻って、直ぐ?」
「あぁ。何事かと思ったよ。『今すぐ先代に女でも総長になれるか聞いて下さい!』ってすげぇ権幕で言われたからな」
もしかして……それってあたしがお風呂に入ってた時のこと?
てっきりお帰りパーティーの事かとばかり思ってたんだけど……まさかそんな話してたなんて……。
「で、どうなんだよ。総長、やるのか?」
「………」
「因みに、先代には了承貰ってるからな」
「えっ!?」
先代OKしてくれたの!?
「そりゃあ下の奴にあんなに熱弁されたらなー」
ね、熱弁?
煌がそう言うや否や、その熱弁とやらを再現する様に口々に語り出す鳳皇メンバー達。
そんなメンバー達を「分かったから落ち着け」と止めた煌は、再びあたしに向かって口を開いた。
「まぁ、決定打となったのは十夜の一言だけどな」
「十夜の一言?」
「あぁ。現総長が認めなければ冬吾達の意見は通らねぇから」