俺様黒王子とニセ恋!?契約
顔を真っ赤にしながらも、言われるがままに腰を下ろした。
篤樹は軽く身を乗り出して、紙袋から割と豪華なお弁当の包みを二つ取り出した。
私は篤樹の横顔をそっと窺い見てしまう。
なんだか、ちょっと前までの懐かしい空気が戻って来たような気分だ。
そう思うのは、篤樹がいつもの彼らしい態度で私に接してくれているからだ。
ここ数日は、近付けばその分遠ざけられた。
だから今、篤樹が私の前で彼らしくいてくれるのがとても嬉しい。
彼の横顔を見つめながら、胸がキュンと苦しくなる。
涙がこみ上げて来そうになった時、ん?と篤樹が私に目を向けて、私は慌てて彼から目を逸らした。
「何見惚れてるんだよ」
しかも、そんな口調でからかってくる。
「み、見惚れてません」
だから私も素直に認めずに言い返してしまう。
意識を逸らそうと、篤樹が淹れてくれたお茶の入ったカップを両手で持って、フウッと息を吹きかけた。
「別にいいよ、見てたきゃ好きなだけ見てろ。減るもんじゃないし」
強気で不敵な言い方もとても篤樹らしい。
言い返したいのはやまやまだけど、なんだかとても嬉しくて、私は、もうっ!と言いながら篤樹を横目で睨んだ。
篤樹も軽く肩を竦めながらクスクス笑って、お弁当の包みを開く。
「っと、いけね。澪と遊んでる場合じゃなかった」
まるで『ちょっと猫の相手をしただけ』とでも取れそうなニュアンスで呟くと、篤樹はお弁当を食べ始めた。
篤樹は軽く身を乗り出して、紙袋から割と豪華なお弁当の包みを二つ取り出した。
私は篤樹の横顔をそっと窺い見てしまう。
なんだか、ちょっと前までの懐かしい空気が戻って来たような気分だ。
そう思うのは、篤樹がいつもの彼らしい態度で私に接してくれているからだ。
ここ数日は、近付けばその分遠ざけられた。
だから今、篤樹が私の前で彼らしくいてくれるのがとても嬉しい。
彼の横顔を見つめながら、胸がキュンと苦しくなる。
涙がこみ上げて来そうになった時、ん?と篤樹が私に目を向けて、私は慌てて彼から目を逸らした。
「何見惚れてるんだよ」
しかも、そんな口調でからかってくる。
「み、見惚れてません」
だから私も素直に認めずに言い返してしまう。
意識を逸らそうと、篤樹が淹れてくれたお茶の入ったカップを両手で持って、フウッと息を吹きかけた。
「別にいいよ、見てたきゃ好きなだけ見てろ。減るもんじゃないし」
強気で不敵な言い方もとても篤樹らしい。
言い返したいのはやまやまだけど、なんだかとても嬉しくて、私は、もうっ!と言いながら篤樹を横目で睨んだ。
篤樹も軽く肩を竦めながらクスクス笑って、お弁当の包みを開く。
「っと、いけね。澪と遊んでる場合じゃなかった」
まるで『ちょっと猫の相手をしただけ』とでも取れそうなニュアンスで呟くと、篤樹はお弁当を食べ始めた。