湖都子のポエム4

許せなかったのは忘れられなかったから…

やっぱり再会なんてしたくなかった
やっと忘れたと思ってたのに
目が追ってしまう

彼女といる時…私といた時より
思い切り笑ってるのを見た
胸を押さえて俯いた

2人で過ごした時間
どうしてそんなに簡単に捨てられるの?
胸が苦しい

あの日から1日でも1秒でも忘れようと
頑張ってきてたのに
心に蓋をしていた想いに気づいた
色んなことがあって見えなくなってたけど
ようやく気づいた
別れてもずっと好きだった

今もクールでかっこいいけど
ちょっと寂しいなって思った

彼を思う気持ちは前よりも大きくなってる
思い知らされた

一緒にいてずっとずっと楽しかったけど
自分の気持ちを否定してごまかしてた
私は好きだったけど彼の気持ちは…
特別でも何でもなかった
遊び相手の1人だった
あの時の苦しみが鮮明に蘇る

ダメなんだ
何もなかったようにはできない
情けないけど…
許せなかったのは忘れられなかったから

好きな人のことは何があっても信じたい
どんなに否定してもきっと変わらない…んだ

彼女に見せる笑顔を見て
辛くて心が痛くなった
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元彼がアルバイトしてる喫茶店にきた。会いたくなんてなかった。琴里に接客を頼んで、時が過ぎるのを待った。もうこないと思っていたのに、またきた。

遊び相手の1人だったけど、私にとってはすごく大事な人だった。でも、同じように他の人の心にも入りこんでいた。なんで、男の人は浮気をするの?遊びでつき合えるの?本気で好きになっちゃダメだって思っていた。

琴里に見せる笑顔を見て、情けないけど新しい恋を応援出来ないって思った。もし、琴里を好きになったらどうしよう。私は気づいてしまったんだ。自分の気持ちに…本当は、今も好き。ずっと好きだった。これが本当の気持ち。

「今日限り彼に近づかないで。」
「ヤキモチ妬くのは、それだけ彼のこと好きだからでしょ?頑張って」
好きって気持ちは、あったかい気持ちだけじゃなくて不安な気持ちや嫉妬や嫌な気持ち全部なんだ。

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