湖都子のポエム4

初めての気持ち


オレの人生が変わり始める

自分の噂をする人の中で
いつも独りだった

月を見上げる
自分ではどうしようもないほどの悲しい気持ち

彼女は他のヤツとは違っていた
彼女の瞳がとても輝いていて目が離せなかった
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今までいろんな人とつきあってきた。だけど、みんな俺の顔が目当てだった。自慢したかっただけだろう。本気になったことなんてなかったんだ。

月を見上げて、悲しい気持ちになった。

前に付き合ったことのある女の1人が働く喫茶店。なんとなく行ってみた。彼女はいたけど、接客してくれたのは他の子。

「あの…彼女の友達?」
「…まぁ」
「泣きそうな顔で笑ってる。言いたくないこともあると思うけど、1人で溜め込まない方がいいよ。」
「…うん、ありがと」
普通に笑ったつもりだった。泣きそうな顔してって…そう見えたのかな?
見上げると、静かに微笑む眼鏡の子。笑顔が俺を惹きつけた。


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