湖都子のポエム4

今なら…


彼女がいるのに一緒…
にいたいなんて言えない
だから離れるしかないんだ

ずっと一緒にいた幼なじみだから
なんでもわかってるけど
もう終わりにしなきゃ

聞きたいことはいっぱいあるけど
心配かけたくないから精一杯笑った

彼は素敵だよ
近寄られると勘違いしそうになる

今はいい…でもどうする?
いずれ離れていってしまった時
その時私はどうしたらいい?

今なら…思い出に…できるから…
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働いてる琴里のところに、弘人が会いにきた。休憩をもらって、久しぶりに話した

照れながら頭をかく弘人。昔と変わったと思ったけど、意外と変わってないのかもしれない。だけど、彼女ができたんだから、幼なじみの私とは…もう…彼女と2人で過ごしたいに決まってるし、彼女だって、そばに私がいるとイヤな気分になるでしょ。

「なんで、俺のこと避けてんの?」
「さ…避けてなんかないよ」
「避けてんじゃん。連絡とれなくなったし…」
「会いたくなかった…だけだよ」
「お前、それ本気?なんでだよ」
憎しみを込めた目で見下ろしてた。こんなに怒った弘人を見るのは初めてだった。なんだか違う人みたい。私の知ってる弘人はいつも笑ってたのに…
「ふ…ふざけんなよ。もう二度と俺に話しかけるな」
「…そうするよ」
泣きたい気持ちを押し殺して、涙が零れる前に立ち去った。

店長に話して、仕事の途中だったけど、帰られしてもらった。部屋に入って、電気もつけずに1人で泣いた。
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