生きる。~番外編~



「でもさ、私記憶なくして思い出したことあって

私、小さい頃に湊と会ってるよ。」


「え、あぁ…よく思い出したな。」


「ほんっと小さい頃だよね。」


「それまで由茉、俺と結婚するっていってたのに

突然"湊くんと結婚する!"だもんな。

すげー心変わり。」


「でも湊は覚えてないみたいだから。

何も言わないでね。」


「あぁ。」


雄と知り合ったのは確か5歳くらいの時。

雄が幼稚園に入ってから。


大事な記憶なのに、なんで忘れてたのかな…。


「でもさ、雄は小さい頃の記憶があったから

記憶障害になってもわかったんだろ?

なんで湊はわからなかったんだ?」


「だって雄は見た目ヤンキーでもないし

小さい頃の面影あったけど

湊はあれだよ?わかんないよ。」


「それもそうだな。

あんな可愛らしかった子供が

まさかあんなんになってるなんて

俺も湊と再会したとき名前聞くまでわからなかった。」


「でしょ?

でも、あれが私の初恋だったんだよなー。」



< 300 / 532 >

この作品をシェア

pagetop