生きる。~番外編~
「でもさ、私記憶なくして思い出したことあって
私、小さい頃に湊と会ってるよ。」
「え、あぁ…よく思い出したな。」
「ほんっと小さい頃だよね。」
「それまで由茉、俺と結婚するっていってたのに
突然"湊くんと結婚する!"だもんな。
すげー心変わり。」
「でも湊は覚えてないみたいだから。
何も言わないでね。」
「あぁ。」
雄と知り合ったのは確か5歳くらいの時。
雄が幼稚園に入ってから。
大事な記憶なのに、なんで忘れてたのかな…。
「でもさ、雄は小さい頃の記憶があったから
記憶障害になってもわかったんだろ?
なんで湊はわからなかったんだ?」
「だって雄は見た目ヤンキーでもないし
小さい頃の面影あったけど
湊はあれだよ?わかんないよ。」
「それもそうだな。
あんな可愛らしかった子供が
まさかあんなんになってるなんて
俺も湊と再会したとき名前聞くまでわからなかった。」
「でしょ?
でも、あれが私の初恋だったんだよなー。」