めぐり逢えたのに
「いつから働いているの?」

ルール違反の質問だろうか、と少し不安になる。あみちゃんは下を向いて恥ずかしそうにはにかんだ。

「まだ三日目なんです。」

すかさず、先輩格のお姉さんが、

「このコ、新しく入って来たばっかりなんで、まだまだ未熟なんですけど、どうぞご容赦下さいね。」

とフォローしていたところを見ると、やっぱり入りたてほやほやなのだろう。

「すみません……。」

小さくなって謝る姿が、何となく哀れだった。


その時はそれで終わったのだが、心のどこかであみちゃんのことがうっすら気にかかっていた。
半月ほど経った時、近くを通りかかったので、急にあみちゃんのことを思い出して入ってみることにした。指名は?と聞かれて、あみちゃんだったかな……、記憶を辿りながら聞いてみると、早速彼女が呼ばれ佐々倉につく事になった。

席に着くと、あみちゃんは頬を紅潮させ、いきなり興奮気味にお礼を言って来た。



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