めぐり逢えたのに
「気に入ってくれるといいんだけど。あの、あたし、こういうプレゼント選ぶの、初めてだからちょっと自信ないんだけど。」

「…………」

「……つまんないものでゴメンね、ホントはもっといいものあげたかったんだけど。」

「…………」

「お金もあんまりなくて。……もっと稼げるといいんだけどね。あ、もちろん、お金も返そうと思ってるよ。」

佐々倉が無言だったからだろう。しおりは心配そうに、どんどん言葉をつなげていった。

「……ありがとう、こんなに素敵なプレゼントもらったの初めてだ。」

「またまた〜〜、そんな風に気を使ってくれなくても大丈夫だよ。今までにいっぱいいいもの、もらってるでしょ。あたしだってそれぐらいはわかるよ。」

しおりがからからと陽気な笑い声をあげようとした時。

「初めてだよ、こんなプレゼント。」

もう一度念を押して、それを証明するように、佐々倉はゆっくりと唇をしおりの顔に近づけた。しおりの後頭部を大きな手が包み込む。柔らかい唇の感触を感じた時、しおりは自分がとてつもなく幸福だと感じていた。

「好きだ。」

シンプルでストレートな佐々倉の言葉が、心の中であめ玉のようにいつまでも転がっていた。


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