めぐり逢えたのに
佐々倉は、デパ地下に寄って、ちょっとしたおつまみとシャンパンを買って帰った。
週末はどこかでゆっくりするとして、とにかく今日、何かお祝いの言葉をかけたかった。
急いで帰って来たのに、しおりはまだ家にいない。
いつも、目一杯シフトを入れているみたいで、遅いのは珍しいことではなかったが、早くしおりの顔が見たかった。
「ただいま〜」
疲れた顔をして帰って来たしおりを見て、佐々倉は驚いた。
「どうしたの?」
「うん、バイトの後、ちょっと遠くまで歩いてたから…。」
しおりは言葉を濁した。
「お祝いしようと思って、待ってたんだよ。今日は初給料日でしょ。」
テーブルの上に、所せましと並べられた数々のご馳走を見ると、しおりは胸が一杯になった。
「ありがとう、佐々倉さん。あの……、これ。」
しおりは、綺麗に包装された包みをおずおずと差し出した。越五屋の包装紙に包まれていたのは、紳士物のハンカチだった。
週末はどこかでゆっくりするとして、とにかく今日、何かお祝いの言葉をかけたかった。
急いで帰って来たのに、しおりはまだ家にいない。
いつも、目一杯シフトを入れているみたいで、遅いのは珍しいことではなかったが、早くしおりの顔が見たかった。
「ただいま〜」
疲れた顔をして帰って来たしおりを見て、佐々倉は驚いた。
「どうしたの?」
「うん、バイトの後、ちょっと遠くまで歩いてたから…。」
しおりは言葉を濁した。
「お祝いしようと思って、待ってたんだよ。今日は初給料日でしょ。」
テーブルの上に、所せましと並べられた数々のご馳走を見ると、しおりは胸が一杯になった。
「ありがとう、佐々倉さん。あの……、これ。」
しおりは、綺麗に包装された包みをおずおずと差し出した。越五屋の包装紙に包まれていたのは、紳士物のハンカチだった。