めぐり逢えたのに
私は、邪魔にならないように気をつけながら、相手役の彩香と拓也がお芝居するのを遠巻きに見ていた。
彩香がにこっと笑うと、テレビで見るよりずっと綺麗で、拓也が彼女と一緒に楽しそうに談笑しているところを眺めているうちに、私は、ああ〜、拓也ってゲイノウジンなんだなあ、なんて改めて感じていた。
「あの二人、とってもいい雰囲気だよね。」
拓也と彩香に注がれている私の視線がじっとりしていたのだろうか。
スタッフらしき、若くてキビキビと動いている女の子が私の隣りに並んだ。
「そうなの?」
「いつも一緒にいるし、芝居の呼吸もピッタリだから。そうとう仲がいいのかな、ってね。」
「小野寺さんって付き合ってる人とかいないのかな。」
「それは、あなたの方がよく知ってるんじゃない。」
そのスタッフ女は意味ありげな視線を私に投げかけてくる。
「プライベートなことなんて全然知らないんですよ。」
内心私は得意げに応えた。私だけが本当の拓也を知っている、っていうだけで顔がニヤニヤしてくるのがわかった。
「じゃ、やっぱり彩香なのかなぁ……」
スタッフ女は納得したように頷いていたが、名前を呼ばれたようで、そそくさとその場を離れて行った。
彩香がにこっと笑うと、テレビで見るよりずっと綺麗で、拓也が彼女と一緒に楽しそうに談笑しているところを眺めているうちに、私は、ああ〜、拓也ってゲイノウジンなんだなあ、なんて改めて感じていた。
「あの二人、とってもいい雰囲気だよね。」
拓也と彩香に注がれている私の視線がじっとりしていたのだろうか。
スタッフらしき、若くてキビキビと動いている女の子が私の隣りに並んだ。
「そうなの?」
「いつも一緒にいるし、芝居の呼吸もピッタリだから。そうとう仲がいいのかな、ってね。」
「小野寺さんって付き合ってる人とかいないのかな。」
「それは、あなたの方がよく知ってるんじゃない。」
そのスタッフ女は意味ありげな視線を私に投げかけてくる。
「プライベートなことなんて全然知らないんですよ。」
内心私は得意げに応えた。私だけが本当の拓也を知っている、っていうだけで顔がニヤニヤしてくるのがわかった。
「じゃ、やっぱり彩香なのかなぁ……」
スタッフ女は納得したように頷いていたが、名前を呼ばれたようで、そそくさとその場を離れて行った。