めぐり逢えたのに
私は、自分の結婚についてもう少し冷静に考えてみることにした。
今までは、はなっから拒絶することしか考えてなかったけれど、もし、私の作戦がうまくいかなくて(というか、作戦らしい作戦もないのだけれど)、駄々をこねているうちに佐々倉と結婚するハメになったら、私の状況はさらに悪化するのではないか、と気がついた。
だったら、結婚は、ただ一つの私が持ちうる最強のカードなのだから、私自身が一番有利な状況で結婚できるようにするのも一つの手かもしれない。
佐々倉も同じように考えて、偽装結婚なんてことを言い出したのか。
例えば……、世間体があるから、さすがに別々の場所に暮らすのは無理だったとしても、マンションの隣同士に住むとか、もちろん、車も別々に持って、佐藤ばあを雇って、両方の家を手入れしてもらえれば、私は事実上優雅な一人暮らしが出来るんじゃないか。
定期連絡は佐藤ばあを通してやればいい。彼女はそういうことには飛び抜けて長けてるから。いやいや……、母なども来るだろうし、隣同士のマンションを買ってもらうなんてそもそも不自然だから無理だろうか、などと、考え出して、私は一筋の光明を見いだした気がした。
確かに、結婚相手は、どっちにしても似たり寄ったりのいいとこボンになるに決まってるんだから、だったら、佐々倉の話に乗って手を打つのもアリかもしれない…。私は、あれこれ考えを巡らせた。
今までは、はなっから拒絶することしか考えてなかったけれど、もし、私の作戦がうまくいかなくて(というか、作戦らしい作戦もないのだけれど)、駄々をこねているうちに佐々倉と結婚するハメになったら、私の状況はさらに悪化するのではないか、と気がついた。
だったら、結婚は、ただ一つの私が持ちうる最強のカードなのだから、私自身が一番有利な状況で結婚できるようにするのも一つの手かもしれない。
佐々倉も同じように考えて、偽装結婚なんてことを言い出したのか。
例えば……、世間体があるから、さすがに別々の場所に暮らすのは無理だったとしても、マンションの隣同士に住むとか、もちろん、車も別々に持って、佐藤ばあを雇って、両方の家を手入れしてもらえれば、私は事実上優雅な一人暮らしが出来るんじゃないか。
定期連絡は佐藤ばあを通してやればいい。彼女はそういうことには飛び抜けて長けてるから。いやいや……、母なども来るだろうし、隣同士のマンションを買ってもらうなんてそもそも不自然だから無理だろうか、などと、考え出して、私は一筋の光明を見いだした気がした。
確かに、結婚相手は、どっちにしても似たり寄ったりのいいとこボンになるに決まってるんだから、だったら、佐々倉の話に乗って手を打つのもアリかもしれない…。私は、あれこれ考えを巡らせた。