めぐり逢えたのに
私たちの結婚話がとんとん拍子に進んで行く一方で、彼を目にする頻度も増えていった。
つい最近はヒロインの相手役で映画にも出演したし、気がつけば、私にとってすっかり遠い人になっていた。
こんなに有名になってみれば、生活だって華やかになっているだろうし、周りの女だって放っておかないだろう。こんな風に有名になってから捨てられるよりもむしろ良かったのかもしれないな、なんて時々思うようになっていた。
いわゆる住む世界が違うっていうことだ。結局のところ落ち着くところに落ち着いたっていうことなのだろう……。
さて、年の瀬も差し迫った12月の下旬、私の意思などお構いなしに、私たちの結婚式の招待状が発送された。
私は誰が招待されたのかすら把握していなかった。
花嫁が一番無関心な結婚式、というのも奇妙な話だが、待ち遠しいわけでもおめでたいわけでもなかったので、なるべく私は関わりたくなかった。そもそも、佐々倉のお父様とうちの父のためにやるのだから、そっちで適当にしてくれれば私はそれで結構だった。私は彼らに任せていれば間違いないことは分かっていたから、口出しする必要もなかった。
つい最近はヒロインの相手役で映画にも出演したし、気がつけば、私にとってすっかり遠い人になっていた。
こんなに有名になってみれば、生活だって華やかになっているだろうし、周りの女だって放っておかないだろう。こんな風に有名になってから捨てられるよりもむしろ良かったのかもしれないな、なんて時々思うようになっていた。
いわゆる住む世界が違うっていうことだ。結局のところ落ち着くところに落ち着いたっていうことなのだろう……。
さて、年の瀬も差し迫った12月の下旬、私の意思などお構いなしに、私たちの結婚式の招待状が発送された。
私は誰が招待されたのかすら把握していなかった。
花嫁が一番無関心な結婚式、というのも奇妙な話だが、待ち遠しいわけでもおめでたいわけでもなかったので、なるべく私は関わりたくなかった。そもそも、佐々倉のお父様とうちの父のためにやるのだから、そっちで適当にしてくれれば私はそれで結構だった。私は彼らに任せていれば間違いないことは分かっていたから、口出しする必要もなかった。