きみと、春が降るこの場所で


そういえば、詞織って俺がいない時間は何してんだろうな。


俺に会う前は、何をしていたんだろう。


明日聞いてみるとして、とりあえず使っていないノートと色鉛筆を鞄に詰め込む。


あいつ絵上手いし、時間潰せるだろ。


少しでも長くそばにいたいのに、時間があり過ぎても持て余してしまう、もどかしさ。


メッセージカードとかは…嫌がりそうだな。

そもそも、詞織は物をあまり欲しがらないから、プレゼントだって内心では喜んでくれないかもしれない。


悩みに悩んで選んだプレゼントを枕元に置いてみる。

包装をしてあるから中は見えないけれど、要らないって言われたら俺がここに置いておけばいい。


寝る前にもう一度インターネットで明日の天気を調べる。


ホワイトクリスマス― ―本当に、そうなればいい。


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