【改訂版】ワケあり上司とヒミツの共有
サワサワサワ――。
心地好い風が、お酒で火照った体を優しく冷やしてくれる。
「は~。ちょっと飲み過ぎた」
お店の中がちょっと暑くて、中庭にあるベンチに一人、座っていた。
普段お客さんはここには入れないんだけど、私はハナちゃんに「特別よ♡」と入る事を許可されていた。結構広い中庭で、中心に今座っているベンチがある。その周りにグルっと大量のバラが咲き誇っていて、すごく綺麗だ。
さすがハナちゃん。手入れが行き届いているからこんなに綺麗に咲いているんだと思う。あと、愛情もね。
「良い匂い……」
目をつぶり、風に乗って届くバラの香りを楽しんでいると、フッと目の前が暗くなった気がして目を開ける。
「なぁに?あれ位で酔ったの?」
ワイングラス片手に、私の顔を覗き込んでいる雪ちゃん。
「……雪ちゃんたちが強すぎるんだよ」
それもう何杯目?と言う位飲んでいる気がする。
よっこらせ……と雪ちゃんが隣に座った。
「…………………」
「…………………」
私達は、特に何かを喋るでもなくバラを眺めている。
「江奈」
「んー?」
「……ありがとうね」
突然お礼を言われて、私は訳が分からず聞き返した。
心地好い風が、お酒で火照った体を優しく冷やしてくれる。
「は~。ちょっと飲み過ぎた」
お店の中がちょっと暑くて、中庭にあるベンチに一人、座っていた。
普段お客さんはここには入れないんだけど、私はハナちゃんに「特別よ♡」と入る事を許可されていた。結構広い中庭で、中心に今座っているベンチがある。その周りにグルっと大量のバラが咲き誇っていて、すごく綺麗だ。
さすがハナちゃん。手入れが行き届いているからこんなに綺麗に咲いているんだと思う。あと、愛情もね。
「良い匂い……」
目をつぶり、風に乗って届くバラの香りを楽しんでいると、フッと目の前が暗くなった気がして目を開ける。
「なぁに?あれ位で酔ったの?」
ワイングラス片手に、私の顔を覗き込んでいる雪ちゃん。
「……雪ちゃんたちが強すぎるんだよ」
それもう何杯目?と言う位飲んでいる気がする。
よっこらせ……と雪ちゃんが隣に座った。
「…………………」
「…………………」
私達は、特に何かを喋るでもなくバラを眺めている。
「江奈」
「んー?」
「……ありがとうね」
突然お礼を言われて、私は訳が分からず聞き返した。