【改訂版】ワケあり上司とヒミツの共有
トントン――、と灰皿にタバコを打ち付け、灰を落とす。もう一度吸って、まだ半分ほど残っているタバコを灰皿に押し付けて火を消してしまった。
津田部長はため息交じりに煙を吐き、
「ああ見えてあの人、大企業のお偉いさんで、妻子持ちだったのよ」
と言った。
「へ~、そうなん………え?」
途中まで頷きながら聞いていた私だったが、「妻子持ちだった」と聞かされて目が点になった。
(……え?今なんて??妻子持ち……え?)
一回では理解できなくて、何度も自分で反芻する。
「あ、でも円満離婚だったのよ。奥さんもお子さんもちゃんと理解してくれて、今では友達同士みたいに仲が良くて……」
「ちょちょちょちょ!ちょっと待って下さい!……え?奥さん?子供……?」
私の頭はパニック寸前だった。津田部長が普通に話を進めるから普通に進んでるけど、なんか今、凄い事を聞かされたような……。
さっき津田部長は、ゲイバーでハナちゃんと知り合ったって言ってなかった?それなのに奥さんがいて、子供もいる?
どう言う事……??
ディープな話に、全く付いて行けない。
「ちょっと雪ちゃん。ちゃんと説明してあげなきゃ江奈っちがパニクってるじゃない」
「はえ?」
目を白黒させていた私の頭上で声がする。顔を上げると、両手にお皿を持ってハナちゃんが立っていた。
津田部長はため息交じりに煙を吐き、
「ああ見えてあの人、大企業のお偉いさんで、妻子持ちだったのよ」
と言った。
「へ~、そうなん………え?」
途中まで頷きながら聞いていた私だったが、「妻子持ちだった」と聞かされて目が点になった。
(……え?今なんて??妻子持ち……え?)
一回では理解できなくて、何度も自分で反芻する。
「あ、でも円満離婚だったのよ。奥さんもお子さんもちゃんと理解してくれて、今では友達同士みたいに仲が良くて……」
「ちょちょちょちょ!ちょっと待って下さい!……え?奥さん?子供……?」
私の頭はパニック寸前だった。津田部長が普通に話を進めるから普通に進んでるけど、なんか今、凄い事を聞かされたような……。
さっき津田部長は、ゲイバーでハナちゃんと知り合ったって言ってなかった?それなのに奥さんがいて、子供もいる?
どう言う事……??
ディープな話に、全く付いて行けない。
「ちょっと雪ちゃん。ちゃんと説明してあげなきゃ江奈っちがパニクってるじゃない」
「はえ?」
目を白黒させていた私の頭上で声がする。顔を上げると、両手にお皿を持ってハナちゃんが立っていた。