【改訂版】ワケあり上司とヒミツの共有
それをなんとなく目で追っていたら、
「食べたら送って行くわ」
と津田部長が言った。
「え?でも……」
私の家と津田部長の家はまるっきりの逆方向。嬉しいけど、流石にそこまで迷惑をかけられない。
そう断ろうとしたら、
「構わないわよ。別に家に帰ってもやること無いし、その方が安全だし。それに、一人で帰したなんてハナにバレたら殺されかねないわ」
と、肩をすくめながら言った。……正直、今一人になるのは、少し怖い。し、津田部長ともう少し一緒にいたかった。なので、厚意は素直に受け取る事にした。
「……ありがとうございます」
「どういたしまして」
心地好い時間が、二人の間に流れる。そう思っていたのは私だけかもしれないのだけど。
「……今度の休日、デートしましょうか」
突然、なんの脈略もなく津田部長がそんな事を言い出した。
「……え?」
「あ…用事があるなら構わないんだけど、気晴らしにでも、と思って、ね……」
「あ、いえ、用事はないです、けど……」
デートって響に少しビックリしたけど、そこまで私の事を考えてくれてるなんて……。
「はい。デート、行きたいです」
そう返事をすると、「じゃあ決まりね」と津田部長が笑った。えへへ、と、私も笑う。
(デートか……楽しみだな)
「はいはーい!お待たせお待たせ♡モリモリ食べてねん♡」
丁度のタイミングで、ハナちゃんが料理を運んで来てくれる。
コトンと、目の前に置かれたチキンのトマト煮込み。柔らかくジューシーに煮込まれたチキンはとても美味しくて、私はより一層幸せな気分に浸れたのだった。
「食べたら送って行くわ」
と津田部長が言った。
「え?でも……」
私の家と津田部長の家はまるっきりの逆方向。嬉しいけど、流石にそこまで迷惑をかけられない。
そう断ろうとしたら、
「構わないわよ。別に家に帰ってもやること無いし、その方が安全だし。それに、一人で帰したなんてハナにバレたら殺されかねないわ」
と、肩をすくめながら言った。……正直、今一人になるのは、少し怖い。し、津田部長ともう少し一緒にいたかった。なので、厚意は素直に受け取る事にした。
「……ありがとうございます」
「どういたしまして」
心地好い時間が、二人の間に流れる。そう思っていたのは私だけかもしれないのだけど。
「……今度の休日、デートしましょうか」
突然、なんの脈略もなく津田部長がそんな事を言い出した。
「……え?」
「あ…用事があるなら構わないんだけど、気晴らしにでも、と思って、ね……」
「あ、いえ、用事はないです、けど……」
デートって響に少しビックリしたけど、そこまで私の事を考えてくれてるなんて……。
「はい。デート、行きたいです」
そう返事をすると、「じゃあ決まりね」と津田部長が笑った。えへへ、と、私も笑う。
(デートか……楽しみだな)
「はいはーい!お待たせお待たせ♡モリモリ食べてねん♡」
丁度のタイミングで、ハナちゃんが料理を運んで来てくれる。
コトンと、目の前に置かれたチキンのトマト煮込み。柔らかくジューシーに煮込まれたチキンはとても美味しくて、私はより一層幸せな気分に浸れたのだった。