初恋を君に
窓からの眩しい光で目が覚めた。
そうだ。昨日カーテンも外してしまったのだ。朝の7時すぎ。休みの日にしてはかなり早い目覚めだ。
でもせっかく目が覚めたし朝から動き出そうと起き上がりまずは布団を干した。
今日も晴天。
洗濯などすませて、ずっと行きたかった近所のカフェでブランチして買い物に行こう。
バタバタと準備を始める。
ずっと行きたかったカフェは家と駅のちょうど真ん中の位置にある。
通りに面して大きな窓がある席を選ぶ。
休日限定のブランチメニューがいつも気になっていた。
ベーグルのサーモンサンドイッチに
ポテトサラダ。
カフェボウルにたっぷりのカフェオレ。
ジャズが流れてとてもいい雰囲気だ。
夜はバーになるらしい。
そうだ。今度一緒にこよう!
…誰と?
思わず、ため息をついた。
あーやだやだ。せっかく忘れてたのに。
残りわずかなカフェオレを飲み干すと、
電車の時刻を調べようとスマフォを取り出そうとした。
…が、ない。
「あっ充電器に差しっぱなし…」
誰と約束している訳ではない。
ひとり気楽な買い物だ。
家に戻るか迷ったが今日はなくても支障がない。このまま行こう。
お会計をすませて、駅へ向かう。
時計を見て気づいた。
今日しているのは休日用のかなりカジュアルな腕時計。
スキニーパンツにメンズライクなトレーナーでリュックを背負っているという服装なので腕時計も合わせたのだ。
普段仕事でしているのはドレスウォッチだが、その腕時計は元カレからの誕生日プレゼントだった。
あれもどうにかしないとなぁ…
恐らく安くはない代物。
捨てる訳にもいかず…
さて、どうしたものか…と考えいて
ふとまた気づいた。
あれ?昨日、腕時計どうしたっけ?
帰宅した時はなにもしていなかった。
まぁ鞄の中にあるでしょう。
むしろ同期会で飲んでたお店に忘れてきてるとかなら取りに行かずに…
なんて他人任せな事を考えながら電車に乗り込んだ。