初恋を君に
「今日の朝だって心配して、総務課にきたんじゃないですか…」
「へっ?心配?」
話が噛み合わず、くみちゃんも
あれ?っと首を傾げた。
「上条さん、文さんが恋人とお別れして落ち込んでいるのを知っているから
心配して朝わざわざ来たんじゃないですか?いくら当日だとはいえミーティングルームの予約なんて内線で十分ですし、
直接ならもっと後輩が来るもんです…
それに…」
「そっ…それに?」
「上条さんは文さんには特別優しいし気にかけてますよね。」
…はぁー???
「待って…まず上条は私が別れたことは知らないはず。それに優しいのは私だけにじゃないよ。みんなに優しいよ。」
「当人だと分からないもんなんですかね〜?」
くみちゃんはまた、首をかしげながら
思案顔だ。
「あっ!私、このまま倉庫に備品を取りに行くので文さん先に戻ってくださーい。」
「あっうん。」
私が返事をする前に
くみちゃんはサッサッと歩いていた。