初恋を君に


やっと目が覚めたらしいくみちゃんの
お腹すきましたーの声で、私達は
ブランチに出掛ける準備を始めた。


カフェにつきベーグルサンドを
頬張りながら、他愛もない話をする。
昨日も散々色々話したのに、
話が尽きないのだから我ながら
感心してしまう。


どうやら、さやかは片岡が
迎えに来てくれるらしい。
方向が一緒のくみちゃんも乗って帰ることになった。


明後日には会社で会えるのに
なんだか寂しい…。


「あっ。丈が下についたって」


「じゃあね。」


「文さん。Blu-ray見てくださいね。何枚か置いていきますんで!!」


玄関で2人を見送り、
ベランダに出てまた手を振る。



あっ…腕時計の事、相談しようと思ったのに。
大したことじゃないけど意見が
聞きたかったなぁ…


騒がしかった分、
静かになるとより寂しさを感じてしまう。


週末って何してたっけ?


付き合っていた約2年。週末は必ずどちらかの家にいた。

夕方の様相を見せ始めた窓の外を
見ながら思わずため息がでた。


せっかく時間が出来たのだから何か
新しく始めるのもいいかもしれない。
そうすれば余計なことも考えずに済む。そうだ久しぶりにあの塗り絵をやろう。


本棚から塗り絵をだし、
ペンと色鉛筆を取り出した。


ページを見るとほぼ塗り終えていた。
明日新しいのを買いに行こうかな。


そんな事を考えると
少しだけウキウキした。


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