彼女のことは俺が守る【完全版】
 海斗さんのマンションのオートロックを呼び出す音がして、インターフォンの画面には雅さんと横には高取さんの姿もあった。まさか高取さんも来てくれるとは思わなかった。考えてみれば、海斗さんのマネージャーなのだから、プライベートのこととはいえ、行動は把握しないといけないのかもしれない。もしかしたら、結婚式の後に仕事が入っているのかもしれない。


 玄関まで迎えに行く海斗さんの少し後ろを私は歩いていくと、ドアが元気よく開き、それと同時に雅さんが飛び込んできて、私をギュッと抱き寄せた。


「おはよう。里桜ちゃん。今日は私に全部任せてね。いっぱい道具を持ってきたから安心していいわよ」


 余りの勢いに私は一瞬言葉を失い、そして、こんな風に私の為に来てくれたことが嬉しいと思った。雅さんの後ろには高取さんがいて、目がバチッと合ってしまった。高取さんはいつものそつの様子とは違い、とっても優しい表情をしていた。


「おはようございます。海。そして、里桜さん」


 高取さんは両手にたくさんの荷物を持っている。右手には大きな化粧バッグ。そして、左手には大きな紙袋を三つも持っている。その紙袋はどれもパンパンに膨れていて、何が入っているのだろうかとさえ思った。雅さんは高取さんを荷物持ちにしたのは間違いない。


「おはようございます。よろしくお願いします」
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