彼女のことは俺が守る【完全版】
社長さんは必要以上に海斗さんに会見させたくないようで、簡単な質疑応答をしてから終わりに導いて行く。もっと、話を聞きたそうな記者を一瞬で黙らせたのは社長の声でその声に反論は許さない響きを纏っていた。
「それではこの辺で会見を終わらせていただきます。篠崎の結婚はこのような形で発表することになってしまいましたが、篠崎の婚約者は一般の女性です。この結婚に関しての取材は必ず事務所を通してからにするようにしてください」
「まだ、聞きたいことが…」
「これで終わりです。理由はお分かりでしょう」
一瞬、会場が一際ざわつき、そして、社長さんと海斗さんはフラッシュの光を浴びながらステージから降りてきた。そして、私の顔を見ると、社長さんは軽く会釈してから会見場を出ていき、目の前にいる海斗さんは少し切なげに微笑んだ。
「これで里桜は俺と結婚するしかないな」
海斗さんは近くにある椅子に座ると疲れたのか目を瞑ったまま顔を上に向け、両手で自分の顔を覆う。そして、大きな溜め息を零した。
「お疲れ様でした。さっきの記者会見の台本はよかったです。少し恥ずかしくなったけど、記者がみんな聞き入っていました」
私がそういうと、海斗さんは両手を顔の上から外すと、私をしっかりと見つめた。真っ直ぐ過ぎる眼差しから私は目を逸らすことが出来なかった
「台本なんてない」
「え?」
台本が無いというのはどういう意味?まさか、あれは海斗さんの気持ちなの?
「台本なんてないよ。あれは全部本当のことだから」
「それではこの辺で会見を終わらせていただきます。篠崎の結婚はこのような形で発表することになってしまいましたが、篠崎の婚約者は一般の女性です。この結婚に関しての取材は必ず事務所を通してからにするようにしてください」
「まだ、聞きたいことが…」
「これで終わりです。理由はお分かりでしょう」
一瞬、会場が一際ざわつき、そして、社長さんと海斗さんはフラッシュの光を浴びながらステージから降りてきた。そして、私の顔を見ると、社長さんは軽く会釈してから会見場を出ていき、目の前にいる海斗さんは少し切なげに微笑んだ。
「これで里桜は俺と結婚するしかないな」
海斗さんは近くにある椅子に座ると疲れたのか目を瞑ったまま顔を上に向け、両手で自分の顔を覆う。そして、大きな溜め息を零した。
「お疲れ様でした。さっきの記者会見の台本はよかったです。少し恥ずかしくなったけど、記者がみんな聞き入っていました」
私がそういうと、海斗さんは両手を顔の上から外すと、私をしっかりと見つめた。真っ直ぐ過ぎる眼差しから私は目を逸らすことが出来なかった
「台本なんてない」
「え?」
台本が無いというのはどういう意味?まさか、あれは海斗さんの気持ちなの?
「台本なんてないよ。あれは全部本当のことだから」