彼女のことは俺が守る【完全版】
全てを打ち消すように大きなゴミ袋を取り出すと、優斗の痕跡を消すように手当り次第に入れて行った。玄関だけでなく、リビングに寝室に…バスルームにも脱衣所にもキッチンにもどこもかしこも優斗の物がある。今朝までは全く気にもしなかったのに、今はあれもこれも気になって仕方ない。
一つ物を捨てる度に涙は溢れてきて、最初は拭いながら捨てていたけど、いつしか拭っても拭っても止まる気配のない涙を拭くのを諦めた私は流し続けていた。ポロポロと零れる涙は優斗への三年間で積み重ねた思いだった。優斗と友達の裏切りは肯定されるかのように祝福され、二人は私を傷つけるだけ傷つけて自分たちの幸せへと歩いていく。きっと今もどこかで二人で笑っているのかもしれない。
それなのに私は優斗の物を捨てながら泣いている。こんなにも惨めな思いを何で私はしないといけないのだろう。次第に、優斗に対する怒りは落ち着き、代わりに私は自分を責め続けていた。
『私がもっと優斗のことを考えていれば良かったのかな?』
幾つめかのゴミ袋をいっぱいにして玄関先に持って行こうとした時に足が当たり、置きっぱなしにしていたバッグの中身がリビングに散らばる。
財布とか携帯電話と一緒に飛び出したのは真っ白な封筒と篠崎海の名刺。リビングの床に転がる真っ白な封筒は流し続ける涙を加速させ、思っていたよりも深い傷を負っていた。捨てようと思ったけど、捨てることが出来なかった。そして、篠崎海の名刺は…私の心を少しだけ和らげた。
一つ物を捨てる度に涙は溢れてきて、最初は拭いながら捨てていたけど、いつしか拭っても拭っても止まる気配のない涙を拭くのを諦めた私は流し続けていた。ポロポロと零れる涙は優斗への三年間で積み重ねた思いだった。優斗と友達の裏切りは肯定されるかのように祝福され、二人は私を傷つけるだけ傷つけて自分たちの幸せへと歩いていく。きっと今もどこかで二人で笑っているのかもしれない。
それなのに私は優斗の物を捨てながら泣いている。こんなにも惨めな思いを何で私はしないといけないのだろう。次第に、優斗に対する怒りは落ち着き、代わりに私は自分を責め続けていた。
『私がもっと優斗のことを考えていれば良かったのかな?』
幾つめかのゴミ袋をいっぱいにして玄関先に持って行こうとした時に足が当たり、置きっぱなしにしていたバッグの中身がリビングに散らばる。
財布とか携帯電話と一緒に飛び出したのは真っ白な封筒と篠崎海の名刺。リビングの床に転がる真っ白な封筒は流し続ける涙を加速させ、思っていたよりも深い傷を負っていた。捨てようと思ったけど、捨てることが出来なかった。そして、篠崎海の名刺は…私の心を少しだけ和らげた。